頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



あまりに図星すぎて、何も言い返せない俺は黙って頷く。


「やっぱりそうか~。女の子は大切にしてあげないとダメだよ?」

「俺、優しい方じゃない?女の子に」

「だーかーらー!優しいだけじゃダメ。その優しさに傷付く子だっているんだから……」


優しさに傷付く……か。


ちょっと冷たく当たれば怒られるし、優しくすれば泣かれるし……


女の子って複雑で……案外ズルイことは知ってる。


「はぁ~……めんどくせ」

「でも……モテモテじゃん。女の子からの人気すごいんだよ?」

「そんなの自覚済み~。2年なってから何人と付き合ったか…」

「はぁ?1年の時からすごかったし……」


そういう紬は何か言いたげに下を向いた。


黒髪がサラサラと流れて、紬の顔を隠す。


< 12 / 281 >

この作品をシェア

pagetop