頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
あまりに図星すぎて、何も言い返せない俺は黙って頷く。
「やっぱりそうか~。女の子は大切にしてあげないとダメだよ?」
「俺、優しい方じゃない?女の子に」
「だーかーらー!優しいだけじゃダメ。その優しさに傷付く子だっているんだから……」
優しさに傷付く……か。
ちょっと冷たく当たれば怒られるし、優しくすれば泣かれるし……
女の子って複雑で……案外ズルイことは知ってる。
「はぁ~……めんどくせ」
「でも……モテモテじゃん。女の子からの人気すごいんだよ?」
「そんなの自覚済み~。2年なってから何人と付き合ったか…」
「はぁ?1年の時からすごかったし……」
そういう紬は何か言いたげに下を向いた。
黒髪がサラサラと流れて、紬の顔を隠す。