頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



入り口で立ち止まる紬さんの横に並ぶと………


ボロボロの風真さんが、やっとふらつく脚で立っていた。


一人でこのヤンキーグループ5人の相手したんだ………


「紬っ!?……嘉瀬……なんで…」

「風真さん。俺にバトンタッチ」


俺がヤンキーグループの目の前に立つと、ヤンキーの視線が痛く刺さる。


でも、こんなの中学からで慣れっこ。


「お前……2年のくせに生意気なヤツじゃん。わざわざヤられに来たんだ?」

「どーせみんな卒業するか退学っしょ?……次の天下………俺にちょーだい!!」


高校入ったらもう殴りあいのケンカなんてしないって決めてたのに……


中学以来だ、この感覚。


いや、初めてかもしんない。


風真さんと紬さんカップル好きだから……


何かを守るためのケンカは初めてだ。


ケンカには自信あるし………


久しぶりに暴れますかー!!


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