頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
頬杖をついて想像するあたしを現実に引き戻すのが、ご機嫌斜めの風真。
「他の男考えてる暇あんなら、俺のこと考えろ……。なんか腹立つ…」
「ご、ごめんね?あたしは風真が一番だよ」
「は?言葉だけじゃ伝わんねーなっ!あ、キスして♪」
「エロガキ!ここは日本じゃっ!」
「いって!!」
真梨さんのチョップが風真の頭に入る。
うん、真梨さんありがとう。
「はぁ~……何だか喉渇いちゃった。風真~酒!」
「ちょっ、まだ昼だって。母さん帰って来たら怒られるぞ」
「酒出せエロガキ」
「ったく~……。あっ!紬家帰れ!今のうちに!」
「えっ!なんで?」
缶ビール片手にあたしの背中を押す風真だけど……
「待ってよ~。久しぶりなんだから話そっ♪つむちゃん!」