やさしい記憶

「美里片付けヨロシク~!!」



「はぁい」





 あたしは

 部屋まで鞄を取りに戻り

 そのまま玄関まで行って

 靴を履いていると……。





 ん?





 後ろに、誰かいる気配。



 振り返ると

 美里と朱鳥くんが立っている。





「どうしたの?」



「お見送りよ♪」





 2人は

 笑ってあたしを見ている。





「……」





 何だか慣れなくて

 照れくさい。



 でも……。



 あたしには

 決めてたことが一つある。




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