バース(アイシテルside伸也)
「シンちゃん、少しドライブに行きましょう?」
「いいっすよ」
俺の手を握り締めたまま女は立ち上がる。
「レイカ」
俺は女に連れられるまま出入り口へと向かって歩いていると、後ろから康さんの声が聞こえた。
その声はいつもと違って低くドスの聞いた声だった。
声を聞いただけで全身が硬直しそうに恐ろしい。
「なーに?」
そんなことには一切動じない隣の女は笑顔で振り向く。
「俺の大切な後輩だ。限度をわきまえろよ。お前だって容赦しないからな」
「わかってるわよ~そんなに怖い顔をしなくても大丈夫」