バース(アイシテルside伸也)


「シンちゃん、少しドライブに行きましょう?」


「いいっすよ」



俺の手を握り締めたまま女は立ち上がる。



「レイカ」



俺は女に連れられるまま出入り口へと向かって歩いていると、後ろから康さんの声が聞こえた。



その声はいつもと違って低くドスの聞いた声だった。



声を聞いただけで全身が硬直しそうに恐ろしい。




「なーに?」



そんなことには一切動じない隣の女は笑顔で振り向く。



「俺の大切な後輩だ。限度をわきまえろよ。お前だって容赦しないからな」



「わかってるわよ~そんなに怖い顔をしなくても大丈夫」


< 27 / 355 >

この作品をシェア

pagetop