俺は君の笑顔を守りたい

瑠美は静かに涙を流す、その涙を拭ってキスをする。

「 愛してるよ、ずっと前から… 今も、これからも、ずっと。瑠美、笑顔を忘れるな、そして幸せな君を見守りたいんだ。俺の可愛い瑠美、笑顔を忘れないでくれ… 」

俺は瑠美に消えそうなキスをした。

二度と会えないキスに、俺は瑠美への愛を込めたんだ。
そして別れのキスになった。

「 聖? 待って、待ってよ… 私も、聖を愛してる!」

泣き叫ぶような瑠美の愛を受け止めて、夢の中での再会は終わりを告げた。

神は瑠美のために願いを届けてくれた。

こんな俺を真剣に思う瑠美への愛を、神は俺をセラフとして使わした。

数日後、瑠美が会いに来た。

ぎこちないが、確かに瑠美の笑みがあった。

「 聖、キスをありがとう 」

時間がかかっても、瑠美は必ず笑顔を取り戻す。

俺はセラフとして、いつまでも瑠美を想う。





_*_*_*_*完*_*_*_*_
< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop