俺は君の笑顔を守りたい
だから、瑠美に会いに行くよ。
そして抱きしめるから待っててくれ。
俺は神に懇願した。
瑠美のために会いたいと…
瑠美が前を向けるように会いたいと…
目の前にいる瑠美は俺が愛してる瑠美とは違う、笑顔を無くした瑠美だ。
笑顔を取り戻してやれるのは俺だけ…
神よ… どうか…
「 聖、また来るね。」
昼下がりに瑠美は去っていったが、俺は神に懇願し続けた。
そして深夜に、俺は瑠美へ会いに行ったんだ。
瑠美の夢の中に。
「 …美、瑠美。」
「 聖? ……聖っ!」
瑠美の温もりを感じる。
奇跡の温もりが、俺の全身を包んでくれる。
「 会いたかったよ、ずっとずっと 」
「 私も会いたかったの、もうどこにも行かないで!」
それは…
「 瑠美、笑顔で忘れるな。俺がいなくても、瑠美の中にいるだろ?毎日、笑顔でいる瑠美を見守りたいんだ。」
だから…