雨の日のふたり
電車を降りると雨も小降りになっていて

「歩くぞ」 って前を歩き出した彼。

家で彼の帰りを待っている彼女の事が気になりながらも
さっきの彼の言葉が忘れられずそのまま後をついて行く。


その・・・時と場合が今だろ。


立ち止まって振り向いた彼の横に急いで並ぶ。
途端に自然と繋がれた手。

このぬくもりも
もぉ忘れなきゃいけないって事・・・なんだよね。

いつもがいつもじゃなくなる。
当たり前が当たり前じゃなくなる。

こんな日が来るなんて思っても見なかった・・・




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