婚カチュ。
女はいつだって真剣なのだ。
自分の理想のために、しあわせのために、苦しくても疲れても自分に合う相手を見極めようと努力して、もがいて、周囲の目や容赦なく過ぎ去っていく時間と戦っている。
それなのに。
それなのに、わたしは。
気が付けば、自己紹介のとき以来姿を消していたフェリースのスタッフが戻ってきていて、お見合い合コンはお開きになっていた。
会員たちはおのおの満足したように、あるいはしおれた様子で部屋を出て行く。
わたしがウーロン茶をひっかけた男はさっさと姿を消していて、弁護士だという男性は相変わらず女性をはべらせながらドアを抜けていった。
わたしはというと、今日ほとんど男性と口を利いていない。
こんなんじゃ、また広瀬さんに怒られる。