婚カチュ。
 

友達に恋愛相談をするなんて久しぶりだ。
といってもまだ小さな火種にすぎないそれは、燃え上がる前に消えてしまうかもしれない。


「で、相手はどんな人なの?」
 

とたんに希和子が甘えた声を出した。

可愛らしく童顔の希和子なら、彼のとなりに並んでも絵になるに違いない。


「……まだ、名前しか知らないから」
 

本当のことを話したら、彼女は驚くだろうか。
 

結婚相手を探しに結婚相談所に登録して、そこのアドバイザーに恋をしたかもしれない、なんて。
 


自分でもまだ、信じられないのに。






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