@恋。
「そういえば光くん、一人で来たの?」

「ううん、友達と来たんだけど、はぐれちゃって。ずっと探してたんだけど、さっき連絡あって、もう家に帰っちゃったみたいなんだ」

「えぇー、マジで」

すると、急に考え込むように黙る今日子ちゃん。


「実は私、そろそろ帰らなきゃなんだよね!」

「えっ?今日子ちゃん、どういうこと?」

意味がわからない。


だけど私の質問には答えようとせず、今日子ちゃんはそのまま言葉を続けた。


「ってことで。光くん、紗枝を頼んだ」

「えぇ!?」

ちょっと待ってよ!
訳がわからずまたもやあわあわなる私。


「二人きりになるチャンスじゃん」

こそっと私に耳打ちする今日子ちゃん。


ぼんっと顔から火が出そうになった。

二人きりって…そんなの絶対無理!
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