銀髪姫と不良幹部
「短い間でしたがありがとうございました」


さぁ、たっぷり驚いてくれよ?


それが今日の私の楽しみなんだからな。


「…実は私、みんなに黙ってた事があるんです」


みんなは静かにこっちを見ている。


その方がいいんだがな。


話しやすいし。


でもな、こっちを見すぎだ!


体に穴が悪わっ!!


そんな事を考えながら、ゆっくりウィッグに手をかける。


これで私の平和な日常が終わるな。


…さようなら、榎本依亜。


ウィッグを引っ張る。


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