銀髪姫と不良幹部
「もしその時、私が街にいなかったら⁉︎噂を聞いていなかったらどうすんだよ!!」


もしかしたら死んでたかもしれねぇんだぞ⁉︎


ここにいたのかも…わからねぇんだぞ⁉︎


そう思ったら体が震えた。


仲間が死ぬのも、史音が死ぬのも嫌だっ!


もし、私が街に行かないで…。


噂も聞いていなくて…。


史音が死んでいたら…私は一生後悔しただろう。


なんであの時、狼鬼を抜けたんだ。


どうして、居場所を知らせなかったのか。


どうして、街に行かなかったんだ。


と、ずっと後悔していたと思う。


だから私は助けれて良かったと安心してる。


史音が生きててよかったと。


また会えてよかったと。


心から安心しているんだ。


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