伝説 ろりいた やんきー がーる





正直 訳がわからない。
〈気難しい上に理解力が無いから友だちが出来ない〉と
昔から言われ続けてるけど いま そんなの関係なしに
この人は理解が出来ない。


「お姉さん もうごはんたべた?今日はもう何も残ってないみたいよ」


誰もいない(はずの)食堂に売れ残ったパンが
どうにでもしてくれ 盗んでもいいからさ。 というように置いてあり、

その隣に備え付けられている お金を入れる穴に
お金をコロッと流してパンを持っていく。

い つ も は。


女の子の声で パン売り場を見ると 確かに何もなかった。


「まだ 食べてないや」


今日はコンビニかな。と思ったら、


「食べに行こ!わたしもまだなの。
知り合いがやってるお店 とってもおいしいから」


なんとも怪しい。怪しい。怪しい、けど
女の子の笑顔にそんな気持ちは吸い込まれていった。


「…そだね、行こうかな」
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