倫敦市の人々
忘却
夜明け。

フミはイグレシアサーカスのテントを出て、倫敦市の市街を歩いていた。

団長が目覚めたものの、イグレシアサーカスのテントを襲撃してきた闇珠の事で、フミの表情は浮かない。

団長の口から語られた、この倫敦市が実験場であるという事実も頭の中で巡る。

知った以上、見て見ぬふりは出来ない。

通った町は幸せになるイグレシアサーカス。

フミはその噂を光栄に思っているし、誇りにも思っている。

だからどんな街でも例外なく幸せにしたいし全力を尽くしたい。

まだ本調子でない団長の為に、しばらくは曲芸師兼団長(仮)の肩書きのままなのだから、フミが率先して動かなければならないのだ。

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