倫敦市の人々
同時刻。

「こんな場所があったなんて…」

コートニーは倫敦市の地下鉄よりも更に深い位置にある地下を歩いていた。

いつもなら何気なく通過する、橋の下の下水道。

何故か今日は気になって降りてみたのだが、下水道の枝分かれした通路の先に、こんな地下空間があったとは。

コンクリートで塗り固められた空間。

薄暗くてよく見えないが、かなりのスペースがあるようだ。

幾つかの小部屋に分かれている。

そしてその空間が、ただの下水道作業用スペースではない証拠に。

「こんなものがあるなんて…」

ある小部屋の棚に陳列されていた小瓶を手に取り、コートニーは呟く。

エリクサー。

団長の眠りを覚ます為に使用した、世界に数本しかないと言われる万能薬が、この地下空間には保管されていたのだ。

こんなものが保管されているという事は、ここは錬金術に精通した者が確保していたスペース?

「一旦戻って…瑠架達と改めて調査する必要があるの…」

エリクサーをマントの中に忍ばせ、コートニーは一旦戻る事にした。

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