溺愛†マドンナ
「でも凄いよなぁ。今まで女の子に一切興味が無かったって言うか、人を拒絶すらしてた力也を、こんなにしちゃう女の子が現れるなんて」


「……まぁ、自分でも驚いてます」


槙さんの言葉には、文句は言えなかった。


今までオレの周りの人間は大概ヤンキーのオレにビビり、怖がり、勝手なイメージを付けてきた。


小6の時クラス全員の給食費が無くなった時も、皆オレを疑ってた。


結局給食費は担任が持ってたんだけど、誰も謝って来なくて―――榮児と慶太郎がブチギレたが、止めたんだ。


『怖い』


『犯罪しても平気でいそう』
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