溺愛†マドンナ
驚きのあまり変な声を発してしまった私は、こちらを振り返った何人かのお客さんの視線も気にならない程、秀悟を凝視。


「ククク……世那飲み物でココアが1番好きじゃん。立置家と来栖家でファミレスに外食した時も、大体ココアだから」


「無かったらオレンジジュースだよな」と言い、自分も料理を選ぶ秀悟。


「そ、それって、どうやって……」


「幼なじみの観察眼、ナメんじゃねぇぞ。世那の事なら何でも知ってる」


メニュー表から顔を上げてニコッと微笑んだ秀悟に、私の心臓は一瞬だけ高鳴った。


秀悟…私の事よく見てくれてたんだ。
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