溺愛†マドンナ
久し振りに秀悟レベルにカッコイイ人を見てビックリしていた私だったけど、最強君がギロリと私を睨んだので、我に返った。


長いマツゲに縁取られ、黒目はやや茶色のキレイな瞳。


だけどその目からは、深い闇や暗い洞窟を連想させられた。


かなり眼力あるな、この人…笑えば更にイケメンが際立つだろうに、もったいない。


「あ、あの……なんでこんな所でケンカしてたんですか?」


ちょっと最強君に興味が出たので、エコバッグを胸の前で抱きながら尋ねてみた。


「…………」


私が質問すると、ずっと睨んでいた最強君の顔がスッと緩む。
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