溺愛†マドンナ
ゆるゆるとフリーズ状態から解放され始めた時、剣君が緋ノ戸君を呼ぶ。


「……何」


「きちんと説明して貰おうか?なんでお前さっき猛ダッシュして鎌松助けに行った?」


「だって………矢道雰囲気ヤバかったし……」


「じゃあさ……なんで鎌松の事“はよ”って呼んだんだ?お前いつも鎌松名字で呼んでんじゃん」


――――あっ!


剣君の指摘に、私と静帆は顔を見合わせた。


そうだよ……さっき私がはよと矢道君引き離そうとしたら、緋ノ戸君が矢道君に飛び蹴りして………


その時緋ノ戸君、確かにはよの『名前』を言ってた!!
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