仮面夫婦
「買い物はこれからは一緒にいこう。今までも一緒に行くべきだった」



そんな隆哉もここ最近の忙しさで頬がこけている



余計な負担を増やしているようで心が痛んだ



「気を付けます」



「だめだ。一緒に行く。それと敬語はやめたはずだ」




少し怒る隆哉に頷くしかなかった



「分かった」



「ありがとう」



隆哉は私のお腹をさわりながら「動いてる!」と目を閉じて赤ちゃんの動きに集中していた


父親になる隆哉の姿を早くみたい


父親になる自信がないなんて言っていたけど


隆哉ならきっといい父親になれると思う


だってまだ生まれていない赤ちゃんにだってこんなに優しいんだから
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