初恋の君は俺様エース
試合はあっという間だった。
城ヶ崎第一高等学校は勝ち抜いた。
「嘩琳?」
「えっ?」
突然、後ろから話しかけられる。
「藤崎………………………。」
後ろに居たのは藤崎。
さっきのこともあってか、気まずく感じる。
「俺に惚れた?」
「はぁ!?そんなわけないでしょ。」
そんなこと、ありえないんだから。
「見ててよ?嘩琳。」
藤崎は不適な笑みを浮かべて去っていった。
な、なによ、突然。
ばかじゃないの。
私の心臓はドキドキとうるさい。
静まってよ‥……………
絶対、あり得ないんだからっ。