初恋の君は俺様エース

それから、城ヶ崎第一高等学校のバスケ部は、地区大会突破。

県大会も楽々と勝ち上っていった。


そんな、バスケ部を報道陣は見逃さない。
試合の後には、カメラを向けられて質問責め。
学校が終わった放課後にも、校門の外に報道陣が押しかけた。


「すごいね、バスケ部。」

「そうだね。」


いつもキャピキャピの恋歌も、この報道陣の量には驚きを隠せないみたい。


そんなバスケ部は、県大会も突破。

あっという間に、全国大会の決勝戦にも来てしまった。
普通は名もない弱小バスケ部がいきなり全国大会なんか行けっこない。


バスケ部がここまで来れたのも、全ては期待の星の藤崎と瀧本がいたから。


これじゃあ、日本一になっちゃうじゃない。
絶対、あり得ないと思ってたのに。


前までは、早く負けてしまえって思ってた。
でも、いつから、バスケ部を…………
藤崎を応援するようになっていた。
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