女装男子VS男装女子。
「……もう無理。ちょっと休憩」
全然やってないくせに。
根性ねーな。
「しょーがない、ちょっとだけなら休憩していーよ」
あたしがそう言うと、
神宮は目を輝かせた。
そんなに勉強するのが嫌なのか。
どんだけだよ。
まあいいか、あたしも楽になるし。
あたしはフゥッと息を吐く。
「どうした?疲れてんのか?」
「ちょっとだけね」
あんたのこととかで。
とは言わなかった。
「じゃあオレが膝枕してやろうか?」
「うん。じゃあして貰おうかな」
あたしは神宮の膝に頭を置いた。
「はっ?!マジでやんの!?」
「だってしてくれるって言ったじゃん」
「い、言ったけど……」
何狼狽えてんのよ。
あんたがするって言ったくせに。