君が嘘をついた理由。

また頷けば、その手は頭の上を動く。


くすっと笑われて、最後にぽんぽんとされて離れていく早川さん。


「あのっ、早川さん、」



その後ろ姿に声をかければ、無言で顔だけ振り返ってくれた。


寝起きだから、変な声が出た。


「…陽太、でいいですよ。僕もるなって呼びますし」




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