極上の他人


今回も、そういうことか?

だけど、突然俺が展示場に行って、大丈夫なのか?

どう考えても理解できず、小さく息を吐く。

「あ、この展示場って、デートスポットとして人気があるんですよ。俺も嫁さんと行ったことあります」

「え?」

頭上からの声に視線を上げると、俺が手にしているスマートフォンを覗き込む千早がいた。


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