極上の他人
「……遅くなると眠れないな。コーヒーはやめておくか?」
ふと気づいたような輝さんの声。
そうだ、コーヒーとシュークリーム。
「ううん、コーヒーで眠れなくなることはないから。それより、輝さん明日!!」
「ん?ああ、明日な」
「そうだよ、4号店のオープンだっていうのに、こんなにのんびりと私に構っていてもいいの?」
その重大な事実を思いだし、顔を上げた。
『マカロン』が軌道に乗り、小さいながらも2号店、3号店と順調に出店を進めていた輝さんは、これで最後だという4号店を明日オープンさせる。