ふわふわな恋。
「じゃあ部活やる奴はこれから部活見学だー!それ以外のやつは帰宅!おつかれー!」
カズの一言でみんなが教室を出て行く。
「私見学行ってくるからまた明日ね!」
バックを持って麻依はあたしと涼くんと優くんに手を振ってそそくさと教室を出て行った。
「え?ちょっ、俺も!じゃーな!」
出て行く麻依を見て焦るように、あたしと優くんに別れを告げて出て行った涼くん。
残されたあたしと優くん。
優くんはなんだか携帯をいじってる様子。
「あ…じゃあまた明日ね優くん!」
できる限りの笑顔で優くんに声をかけた。
すると優くんは携帯からあたしに目を移し、「ん」と言ってからすぐに携帯に目を戻した。
ほんとにそっけない人だな〜。
そう思いながらバックを持って教室を出た。