秘密の言葉

距離

___「水樹本当にごめんねっ」

「もう気にしてないよ、?」

恵美は、昨日のことが気になってるみたいで…。
別に何も思ってないんだけどな。

「水樹、私…今日見ちゃったんだ」

「何を?」

「前に言ってた男の子が…消えたの」

え…?水木君が?
『ないない』と、私は教室を出た。
それを追いかけるように、恵美は話を進めた。

「本当なんだよ?大きい草っ原に消えたの!」

「寝そべったか何かじゃないの?」

超常現象とか、基本信じないから。
それに水木君の事そんな風に言われるのは、悲しい。

「じゃあ私、彼に話しかけてみる!」

水木君、恵美と仲良くなれるかな?
恵美も水木君も優しいから、3人で仲良くできるかも。
そうなったら、いいのにな…。
水木君、恵美の事知ってるっぽいし。
きっと話も合うだろうな。

「仲良くなれるといいね?」

2人が仲良くなったら、何か美男美女でお似合いだな…。
2人が付き合ったら、もう水木君と話せなくなっちゃうのかな。
ああ、モヤモヤする。
でも私には、あの男の子がいるし…。
でももし、その子が嘘つきだったら…。
もう、考えるのはよそう。
何か、辛くなるから…。
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