【短】隣の部活のアイツ




早く練習したかったのか

電気も付けていない体育館。





この思い出の場所。


竜也と過ごした体育館で…………







熱い熱いキスをする。

私をとろけさせて
力が入らなくなるようなキスを。


何回も何回も角度を変えて…
唇を噛んだり…
吸い付く様に……
舌を絡めとる様に……



私達以外まだ誰もいない体育館。

そんな私達を見守るのは、




アイツのカバンの隣に置いたカバン……

二つ並ぶカバンに付けられた
あの時のアクセサリーだった……

バスケットボールとバレーボールが二つ並んで……


それは



私達を表すかの様に二つ並んで…………



ひと気の無い体育館にちょっとエッチなキスの音だけがする………



あぁ……


わたしがバレー部で、
アイツがバスケ部でよかった………



熱いキスに頭が真っ白になりながら

そう思ったのだった……………




【完】


< 45 / 46 >

この作品をシェア

pagetop