クールな彼女


え、あ、どうしたら⁉︎


目の前には大きな胸板があって私はパニック寸前。


慌てて離れようとすると余計に抱きしめられて私はもっと慌ててしまう。

でも、クールに振る舞ってきたから見た目は全く動じていない私。




「何、してるんですか?」

「抱きしめてる。」

「離してください。」

「うーん、イヤ。」



どこか楽しんだ様子で言う櫻庭くんに私はドキドキした。


男の人と関わったことなんてお父さん以外にいない。



だから、こういう時にどういう態度をしたらいいのかもわからないわけで…。


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