クールな彼女
そして、しばらく泣いている姿を影から見ていたら小さく一言……。
『友達が欲しいよ…。』
そう呟いていた。
俺は、その言葉を聞いて寂しいんだな…とどこか頭の中で思った。
そんな姿を見てほっとけなくて俺は今日、行動を起こした。
でも当の本人の雪はさっきから泣いてばっかだ。
『氷の女王』の異名はどこにいったんだ?
小さな体で震えて泣いて…。
俺はしばらく雪が泣き止むまで抱きしめていた。
「あ、あの…ありがとうございました。」
泣きやんだ雪は顔を上げて上目遣いで俺を見ている。