クールな彼女

勇太side


俺が岡田雪という存在に興味を持ったのはつい最近のことだ。

先週辺りだったかに俺は教室に忘れ物をして取りに戻った時、雪の存在を知った。



同じクラスだと言う事は知っていたが、それ以外は噂でしか知らない。


『氷の女王』と言われている雪と出会ってしまったのは正直、災難だと思った。



はぁ、しょうがねぇな。



ため息をつきながら教室に入ろうとしたが俺は足を止めた。


なぜなら、雪が泣いていたからだ。


噂されている『氷の女王』と言う言葉は全く当てはまらない彼女の泣いた姿。


俺はその姿を見て自分が災難だと思ったことを改めた。


< 13 / 38 >

この作品をシェア

pagetop