クールな彼女
勇太side
俺が岡田雪という存在に興味を持ったのはつい最近のことだ。
先週辺りだったかに俺は教室に忘れ物をして取りに戻った時、雪の存在を知った。
同じクラスだと言う事は知っていたが、それ以外は噂でしか知らない。
『氷の女王』と言われている雪と出会ってしまったのは正直、災難だと思った。
はぁ、しょうがねぇな。
ため息をつきながら教室に入ろうとしたが俺は足を止めた。
なぜなら、雪が泣いていたからだ。
噂されている『氷の女王』と言う言葉は全く当てはまらない彼女の泣いた姿。
俺はその姿を見て自分が災難だと思ったことを改めた。