クソガキ
‥‥正面に座ってる、すごく不機嫌そうな顔をした洵が言ったようだ。
‥?
‥‥‥ああ!
このグラスのことー!
「‥あー、ごめーん」
私は、慌てて間違えて飲んでしまったグラスを、洵にかえした。
‥あ、でも考えてみれば、私もう口つけちゃったしな‥‥
‥って;
グラスをもどそうと手を伸ばしかけたら‥‥‥洵はすでにゴクゴクと飲んでいた;
‥なんだよ、こいつ。
「‥‥あのー、聞いてもいいすか?」
ふいに、拓也クンの声がして、私と洵は同時に彼をみる。
「どうしたの?」
「2人って‥‥‥‥付き合ってるんですか?」
‥‥拓也クンの口から‥
突拍子もない言葉‥‥;
‥‥‥‥はい?;
‥‥‥そんなの‥‥
「付き合ってないわよ!!だって、私、ただの洵の保護者だし‥‥。」
チラッと洵を見ながら、私はそう答えた。
洵は、表情変えることなく、普通にご飯を食べている。
「なーんだ!そうなんだー!よかったー‥♪やっぱ、洵平の片思いなんだー♪」
‥‥‥‥‥‥
拓也クンのその言葉で‥‥‥
一瞬にして、場は凍り付いた‥‥;