この恋が永遠になりますように


「初めまして、紅姫にならせてもらう篠山 杏です。まず、先に言っておくけど、あたしを命を掛けて守るだなんて言わないで、必ず自分の命を優先してください。そして…。」


あたしは思わず一度口を紡いだ。


言うなんて二人には許可までとったりしたけど、本当は言いにくい。


あたしが舞蝶だってなのればきっと彼らはおたしを見捨てるだろうから。


あたしには何よりもそれが怖かったんだ。


そして、あたしの頭には手が乗せられた。


こんなことをするなんて一人しかいない。


「憐…。」


あたしは涙ぐんだ声でその愛しい人の名前を呼んだ。



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