この恋が永遠になりますように


だが、俺が思い出すより先に飯草が答えた。


「神鬼…」


そう言った途端に飯草の体が震えだしその場に崩れ落ちた。


神鬼、神鬼





そうか、杏から全てを取り上げたあの組。


「神鬼?真琴何か知ってるのか?」


そう飯草に尋ねる朱羽。


しかしそれに飯草は答えることをしなかった。


俺からは話せない飯草と杏の過去。


言ってはいけないんだ。


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