この恋が永遠になりますように
あの日のあたしはそんなことなんて何も分からずただいつものように幹部の奴らと話していた。
「ねぇねぇ、知ってる?」
突然真琴が何かを思い出したかのように話し出した。
「どーしたの、真琴?」
「実はね、この前の抗争で、あの現場を影から見てた奴が居たんだって。んで、その人が杏のことを舞蝶って呼んでるらしいよ?」
「舞蝶?またなんで?ってか、それあたしだって証拠も何もないから断言できないよね?」
「んー、杏だって断言したのは杏のその容姿だよ?腰まである金髪をポニーテールにしてて、青い目だったって流れてるし。んで、舞蝶ってのは、戦い方がまるで蝶みたいに美しいからだってさ。」