ファーストレディー

2人の王子様

  -アプローチ-

久瀬さんと将君2人に恋愛宣言された私。しかも2人は従兄弟っていう絵に描いたような

三角関係。私は一体どーしたらいいの?そんなことばかり考えていて授業に全然集中出来な

い。しかも休み時間でさえボーッとしてしまう。

「おーい瞳?瞳ってばっ」

「あ...ん?なに」

「なにじゃないよ。今日どうしたの?なんかあったみたいね。もしかして将君のこと?」

「あーぁそれもあるけどいきなり2人に言われたらさすがに思考停止だよ。」

「まああんなイケメン2人に言われたらそうだよね。でもいーな私もあんな王子様みたいな人ゲットしたーい」

「優ったら人事だと思って。のんきで羨ましいわ。」

「なによそれ私だってちゃんと瞳のこと考えてるよ。」

「ほんとかなぁー?」

「ほんとほんと。何気瞳って毒舌なのね。」

優はクスクス笑う。

「もうっ笑わないでよ。ごめんね毒舌で」

「そーゆー意味で言ったんじゃないよ。そっちのほうが私は好きだなー」

「おだてても何もでないんだから」

「ほらその元気。やっといつもの瞳に戻った。」

「え?」

「だって瞳今日ずっと元気なかったんだもん。私心配したんだから。」

「ありがとう優」

「ひーとーみ!!」

勢いよく教室のドアを開けて入ってきたのは姫華だった。

「どーしたの姫華」

「どーしたのって瞳が心配で来たのよ。」

「来たのよって授業は?」

「はぁ...瞳なにとぼけてんの?もうお昼休みだよ。」

時計を見ればもう12時。

あっもうこんな時間だ。

「私ボーッとしてて時間感覚が無くなってた。」

「もう瞳ったら」

2人で笑いあってると

「あっあの...瞳?」

「あっごめん優お昼いこ?」

「うん。ところでこの人は?」

「自己紹介まだだったね。私は瞳の友達でルームメイトの藤岡姫華って言います。よろしくね」

「私は同じクラスの忍田優って言います。姫華さんルームメイトってことは一緒に住んでるんですよね?」

「そうです☆」

「じゃあ今度瞳と姫華さんのお家に行ってみたいんですけどだめですか?」

「全然!!ぜひきてほしいよ。ね?瞳」

「うん大歓迎だよ。」

「あと私のことは姫華って呼んでね。」

「じゃあ私も優でいいよ。」

「オッケー☆」

「ねえねえお二人さん仲良くやってるのはいいんだけどもうお腹すきすぎて限界。はやくご飯食べいこーよ。」

「それじゃあ学食いきますか。」

「「うん」」

私達は学食へ向かった。

聖蘭学園の学食は内装も料理もとっても豪華

うわっすごーい。学食ってこんなんだっけ?思わず目がぱちぱちしてしまう

「どーしたの瞳」

「学食はじめて来たから豪華さびっくりしちゃってさ」

「私もーこんなに豪華なんだね。」

「豪華かな?私には普通に見えるけどな。」

「「えーっ」」

「優今なんて?」

「えっ普通じゃないの?」

「優ってさどっかのお嬢様なの?」

「あっうち?私のパパはビビットアッシュっていう化粧品やネイルを取り扱ってる会社の会長だよ。」

「「ビビットアッシュ!!!」」

「ねえ優ビビットアッシュってあのビビットアッシュ?」

「そうだけど」

「えーーすごい。私と瞳は化粧品は全部ビビットアッシュでそろえてるの。みて?」

「あっホントだ☆きっとこれを聞いたらパパも喜ぶわ。これからもビビットアッシュを

 よろしくね。」

「もちろん♪私達こそ大ファンのビビットアッシュの会長の娘さんと友達なんて嬉しすぎる」

「はいはいお嬢さん方一緒に食事をしても?」

そこにいたのは久瀬さんだった。

「あれ?久瀬先輩どーしたんですか?」

「あー瞳と食事をとりたいって思ってね。」

「そーなんですか。あっ私達邪魔しちゃ悪いので他に行きますね。ねえ優?」

「うん邪魔しちゃ悪いもんね」

「じゃっそーゆーことでバイバイ瞳」

「ちょっと優!姫華!」

2人はすぐどこかに行ってしまった。

「全く逃げ足だけは速いんだから」

「そんなに俺との食事が嫌か?」

「嫌じゃないけどいきなりどーしたの?」

「別にこれといって意味はない。」

「だったら私じゃなくてもいいじゃん。」

「お前じゃないと意味がない。俺はお前と食事がしたいんだからな。」

「っ...///」

いきなり言われて顔が熱くなったのを感じた。

「ん?顔が赤いけなんかあったのか」

「べっ別になんでもないです...///」

「で俺の許嫁を認める気になったか?」

「なんでそうなるんですか」

「だめか。しっかし頑固だな」

「頑固ってそんな話なら私は失礼します」

退席しようとしたそのとき腕を強くつかまれた。

「なんなんですか。離して。」

「嫌だ。離さない」

私は何も言わずその場を逃げた。

行き着いた先は屋上。

「はあ...」

「あれ?瞳ちゃんそんな大きなため息ついてどーしたの」

「あっ将君なんでここに?」

「なんでってここ俺のサボり場」

「そーなんだ」

「で龍と何があったのかなぁー」

「あの...実は..ってえーーーっ」

「ん?どーした」

「なっなんで久瀬さんってわかったんですか?」

「だって顔に書いてあるもん。」

「あの...実は」

私はお昼休みのことを将君に話した。将君はちょっと怖い顔をした。

「ふーん。そんなことが、全く龍も強引だな。」

「うん。そんな話されたらご飯おいしく感じなくなっちゃって」

「あははっ そりゃそーだろ。瞳ちゃんは龍のことどう思ってんの?」

「私は別にな..なんとも思ってないですよ。」

「そのわりには顔真っ赤だぞ」

「っ...///」

「まあいいや俺はお前を落とす。必ず好きって言わせてみせる。もちろん龍には渡さないさ」

そう言うと将君は

「チュッ//」

おでこにあたたかいものが触れた。

「いずれはここにするけどな」

将君は私の唇にそっと触れた。

「じゃあな」

将君は頭を軽くなで行ってしまった。

いきなりなんなのよ。私は熱くなった頬を慌てて隠して教室に戻った。











 






































































































































































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