ファーストレディー
   -友達-

今日から心機一転友達作りも頑張るぞおーい。

って空回りなんてしないといいんだけど。

教室に入ると隣の席の子はもう来ていた。

よしっ声かけてみよう。

「おはよう...」

「あっおはよう」

その子は優しく微笑んで挨拶を返してくれた。なんか嬉しい。

「あっ..あの私..忍田 優って言います。瞳さん良かったら友達になってくれんません   
 か?」

「え?なんで私の名前」

「だって自己紹介のときほとんどしゃべってなかったから逆に印象に残っちゃって」

「そーだったんですか。私櫻井瞳って言います。瞳って呼んでいいから。てか呼んで」

「わかった瞳。私は優って呼んでね。」

「うん。ケータイ今ある?」

「あるよ。赤外線やろう」

-赤外線中-

「ありがとう。」

「いーえこちらこそ☆瞳帰ったら連絡するね。」

「うん待ってるね。優」

こうして少しずつ友達が出来たらいいななんて思ってた。

チャイムが鳴って私は席に戻った。

授業に追いつくのはやっぱりきつい。中学校より細かいんだもん。

やっと4時間目も終わりお昼休み

教室のドアが開き男の人が入ってきた。

私のとこに近づいてくる

「瞳ちゃーーん。おはよっ☆」

声をかけてきたのは将君だった。

「おはよってもう昼過ぎだよ笑」

「俺にとってはまだおはようなの」

「てゆーかさあれっ?将君って同じクラスだったんだ。でも初日は居なかったよね。」

「あっ初日?あ...わりぃサボってた。」

「そうだったんだ。これからよろしくね。」

「おう。よろしくな。」

「てか久瀬さんとどんな関係なの?年下なのに龍とか呼び捨てにしてたからちょっと気になっ

 て。」

「あぁそれか従兄弟だよ。そーいやさ龍の許嫁なんだって君?龍じゃなくて俺にしとけば?」

「あの私許嫁なんて認めてないですし将君には私よりいい人がいっぱい居ると思うから。」

「ふーーん。まだ認めてないんだ。じゃあ俺にもチャンスはいくらでもあるってことだな。」

「なっ..何言って」

「俺今回は本気なんだ。龍には悪いけどあいつには負けたくない。それじゃ☆」

 それだけ言うと龍はまたどこかに行ってしまった。

「ねえあの人とどんな関係なの?瞳」

「あっ優別になんでもないよ」

「なんでもないわけないでしょ。本気だとかチャンスがとか言ってたけど

 もちろん隠しごとはなしだよね?」

優はにこにこしてる。

「あぁーもう分かったよ。言えばいいんでしょ言えば」

「うん☆」

今までの出来事を全部優に説明した。

「えーー瞳すごいじゃん。生徒会長って久瀬先輩でしょ?めっちゃかっこいいじゃん

 いいなぁー。ずるいよしかも小林将って人も美形だよね。大変ですなモテ女は」

「もうっ!!優ったらからかわないでよ。別にどっちも好きじゃないんだから」

「あー...ごめんごめんってもう言わないから」

高校生活が始まったばかりなのに混乱しちゃうくらい出来事がいっぱいだよぉー

恋に友情にどうしたらいいのぉ?






























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