【短編】そんな、ある冬の帰り道。




あたしがチラリと横目で睨むと、池田はキョトンとしてあたしを見つめる。



その顔も、全部が腹立たしい。




「俺、自己中すか?」



「自己中だよ」



「どこが?」



「自分のことしか考えてないとこ」




あたしがそう言うと、池田は困ったように笑う。



< 2 / 24 >

この作品をシェア

pagetop