【短編】そんな、ある冬の帰り道。





「…あ、ここでいいから」



「家まで送りますよ?」



「まだそんなに遅くないし、大丈夫」




池田のことを好きなのかと聞かれたら、あたしはどう答えるのだろう。




「まだ、先輩といたいっす」




このぼんやりとした気持ちに名前をつけるとしたら、どんな名前になるのだろう。




「…また、待ってるの?」




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