旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
 そんなジュエリー達を女性は輝く瞳で見つめていた。

 男性はそんな彼女の様子を愛おしそうに見ている。

「こちらで少々お待ちください」

 そう言うと、店の裏方へ行き岡崎様と書かれた紙が置いてある小さなジュエリーボックスを手にすると店内へ戻った。

「お待たせしました、岡崎様。こちらのデザインでよろしかったでしょうか?」

 男性の前に持ってきた小さいジュエリーボックスを差し出すと蓋を開けた。

 そこにはシンプルなストレートのペアリングがあった。

 男性にはブラックダイヤモンドを配し、女性は華やかなピンクゴールドが施され、互いのリングにはメッセージが英語で彫られていた。

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