旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
「いえ。気にしないで下さい。瑞希さんも楽しかった様ですし、また遊んでやって下さい」

 俺がそう言うと、加奈ちゃんは「はい」と笑顔で頷いた。
 
 ずっと村田と言う男が気になっていたが、おとなしめな感じで奴の雰囲気からすると、どうやら彼女に特別な感情はない様子で安心した。

「じゃあ帰りましょう」

 彼女の腰に手を回すと、俺を見上げて「はい」と頷いた。

「じゃあまたね。おやすみ」

 3人に手を振りながら彼女はそう言うと、二人で車に向かった。

 車に乗り込むと、彼女が何かを思い出した様に「あ!」と声をあげた。

「どうかしましたか?」

「あの……帰りにコンビニ寄って貰えますか?朝食用の食パン今日で切らして明日の分がなくて……」

 申し訳なさそうに言う彼女にフッと鼻で笑う。

「いいですよ」

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