正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「花鈴ちゃんは地味なんかじゃないよぅ」
「花鈴は可愛いわよ。あいつの目が節穴なだけだからね」
「2人ともありがとう。でも大丈夫だよ。言われ慣れてるから」
それよりもなんだか、茉莉花のオーラがさっきよりもドス黒い気がするんだよね。
そろそろコレは郁斗でも危ないかもな。
「奈々、春奈ちょっといい⁇」
「え、ちょっと花鈴⁉︎」
「花鈴ちゃん⁇大丈夫なの〜⁇」
そんな2人を無視して立ち上がると茉莉花の所に行く。
「茉莉花、落ち着いて⁇私は大丈夫だからね⁇」
「花鈴‼なんで隠れてたんじゃないの⁉︎」
突然出てきた私にみんな驚いてます。
「でも、これ以上茉莉花が怒ったら私以外誰も止められないでしょう⁇」
「私は怒ってはないわよ⁇もの凄く腹は立ってるけどね⁉︎」
「それが怒ってるって言うんでしょう⁇私の事は良いから、ほら落ち着こうね⁇」
私がそう言うと渋々といった感じで茉莉花が下がってくれる。
「えっと、五十嵐くん⁇だよね⁇」
「そうだよ、高階花鈴ちゃん」
「えっと、キーホルダー拾ってくれてありがとうございました。コレ大切なモノだったので助かりました」
「それはよかった」
「あの、とても有り難いんですけど、用件がコレだけならわざわざ届けに来ないで下さい」
「………は⁇」
五十嵐くんの目が点になった。
茉莉花と郁斗も周りにいる子達も。