魁龍




『...え?魁龍?』





星「あれ、知らない?世界No.1の暴走族だよ!」





知ってるも何も...、あたしそこの総長やってるんだけど...、とは言えるはずもない




『...聞いた、事はあるかも。で、何でその魁龍?と同じ日...なんだ?』




動揺してるのを悟られないように隠し、怪しまれない程度に誤魔化して聞いた





何で、魁龍が暴走する日と同じ日なんだ?





雷「それはな!俺等が憧れてるからだ!」




今まで黙っていた雷斗が興奮気味に話し出した





あ、憧れ...?あたしらに?





星「そう!魁龍は謎多き族だけど、卑怯な手は一切使わず、無駄な喧嘩はしない!仲間の為だけに喧嘩するんだ!かっこいいでしょ!そんな魁龍に、僕等は憧れてるんだ」





...そう、だったんだ




その話を聞いて、無意識に口元が緩んだ




バレないようにすぐに元に戻したけど




そんな風に思われてたんだ





総長として、鼻が高いな





内心喜びを感じていれば、




瑠「まぁ、その憧れの気持ちが強いのは、柊ですけどね。唯一、魁龍の現総長に会った事があるんですから」





そんな、瑠希の言葉が耳に入ってきた





...え?...柊に、会ったことがある?





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