尻尾を振るオォカミと引きこもりタヌキ
オォカミが悪くても、悪くなくても、何時もそこの家の叔母さんに怒られ、
物置小屋に閉じ込められ、
そこで大量のイモの皮むき、セロリの筋取りをさせられた。


「あんたの今日の晩御飯は無いよ!
そのセロリの筋でも食ってな!」
叔母さんに言われ、頑固なオォカミもまだまだ幼い子供…
お腹が空いたらソレを食べるしかなかった。





そんなオォカミの姿を時々可哀想に思ってか?
そこの家の叔父さんは
「何時もごめんな。寒くないか?お腹空いてないか?
おにぎり持って来たぞ。」




「そこの家で優しかったのは、叔父さんだけ。」
大人になったオォカミは言っていた。




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