北条くんの日常


「開けるよ」

フォークとお皿と包丁を持ってきたユウダイに声をかけて、箱からケーキを取り出す。



「……え?」

「クックック…やるねえ、弟くん」

一瞬の沈黙の後にユウダイは大爆笑、私は大焦り。


ケーキには、


「YUDAI
EAT
ME 」

なんてデカデカと書かれていて。

「これ、ツカサくん、ナツキが作ったと俺が思ってるって思ってんだよね?」

「…うん」




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