北条くんの日常

「じゃあ、このMEはナツキだと思っていいのかな?」

「……うう」

くそ、あんにゃろう…!!

顔を両手で覆うあたしの体をお姫様だっこで軽々と持ち上げて、ユウダイは耳元で囁く。

「素直になりなよ、ナツキちゃん」

そういわれると、

「…うん」

頷くことしかできなくて。

「クリスマスプレゼントだね」



あたしは、意地悪なサンタに、ベッドに連行されたのだった。
< 95 / 96 >

この作品をシェア

pagetop