君と私だけの赤い糸
神様お願いっ
〈愛菜Side〉

青くすんだ空に雲がゆったりと流れていく。
鳥が青空をはばたき、車は止まることなく忙しそうに走っていた。

季節は夏

太陽の光りが、机の上に差し込み、時々はいってくる風はなまぬるかった。

キーンコーンカーンコーン

2時間目の終わりのチャイムが教室を響かせた。
私は無造作に置かれた教科書を片づける。
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