ヤンデレに死ぬほど愛されてます
委員会中も、孝太郎が気になって集中できない。
ちゃんと待ってるだろうか。

委員会が終わって、走って教室に戻った。

ガラッ

「孝太郎っ」

「あれー?夢葉、早かったねぇ」

微かな、血の臭い…?

「早く帰ろう」

優しく私の手を引いて、
どんどん進んで行く孝太郎。

「土曜日さぁ、時間どうする?
僕迎えに行くよ遊園地行ったらなにしようか
夢葉って絶叫系乗れるは?僕苦手なんだよね
でも夢葉が乗るなら僕我慢できるけどお昼どうしよっか
向こう行って何か買って食べるそれとも僕が
お弁当作って持ってこうかあ、そうそう夢葉
何来て行くもう十月だから夕方には冷えるから
何か羽織れるもの持って行った方がいいよ
帰りはいつも通り僕の家泊まって行くよね
そろそろ僕の家に置いとくパジャマも新しく買い替えようか
ねぇ夢葉?」


「孝…たろ…?」

怖い…孝太郎が、怖い。


「なぁに?」


「あ、私今日は一人で帰るね」

無理矢理手を振りほどいて私は走り出した。

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